[Material]自動で傾斜の見た目を変える

World Aligned Blendについて紹介します。これを使うと、図1のようなものが出来上がります。
図1 自動で傾斜の見た目を変える
 詳細はここに書いてあります。

はじめに

ランドスケープで傾斜を作る時、その傾斜に沿って岩肌をペイントをしたりすると思います。しかし、やった人にはわかりますが、これはかなりの苦行です。同じような傾斜をひたすら塗って塗って……塗り続ける。塗ったは良いけどムラがあって綺麗じゃない。しかもスカルプトしなおすと傾斜でなくなったところを消さなければならない。凄まじい労力です。
しかし、よく考えてみたら傾斜の法線をみて、部分的に岩肌が露出するようにしてくれるマテリアルがあれば、わざわざペイントする必要はありません。そういうアイデアを実現するのがWorld Aligned Blendノードです。

作る

まずStarterContentを入れたプロジェクトを作成して、新規マテリアルで図2のように繋ぎます。
図2 WorldAlignedBlendを使ったマテリアル
テクスチャはStarterContetのものを使いました。WorldAlignedBlendのBlendSharpnessに-16を繋ぎ、BlendBiasに6を繋ぎます。
次に、このマテリアルを使ってランドスケープを作成します。今回は図3のようにデフォルトのままで設定を変更しません。
図3 ランドスケープの設定
これで作成したランドスケープでスカルプトすると、図4のように傾斜で岩肌が露出するようになります。
図4 スカルプト結果

おわりに

今回の例ではマテリアルが簡素なので見た目が悪いのですが、ちゃんと組めば便利で見た目もいいものができると思います。
マテリアルはやや複雑になりますが、これを使えばランドスケープ制作のワークフローを改善することができそうです。


この記事は次のバージョンで作成されました。
Unreal Editor(4.14.3-3249277+++UE4+Release-4.14)

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